こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。
満を持して(?)購入した「JeNnYファッションクラブ no.4」
総集編で見ていた当初から、私の目をひときわ惹くお洋服がありました。
それがコチラ。
番号29:ローウエストでプリーツスカートのドレスです。

お洋服のタイトル通り、「ローウエスト」かつ「プリーツスカート」になっているのですが、初めてこの写真を見た時から、私の頭にはずっと、とある疑問が浮かんでいました。

ウエストが、ローすぎないか?
めちゃくちゃウエスト位置が下に見えるのです。
この本が発行された当時(1988年)はローウエストが流行していたのでしょうか???
”80年代 ファッション 流行” とかで検索しても特にヒットせず・・・。
女性誌「JJ」のサイトに1984年当時の紙面の一部を掲載している記事があり、『ニューベーシック入門⑩ 夏の正装』というページの写真にローウエストのワンピースが載っているのを確認できたのですが、このジェニーの服ほどのローウエストではない感じなんですよね。
もしかしたら写真写りでそう見えるだけで、実物はそこまでローウエストじゃないのかも?
検証も兼ねて、作ってみることにしました。
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材料は、布地と直径8mmのボタンに面ファスナー。
布地は紙面によると「ベージュ地に花柄のもめん」
写真を見るに、薄手の小花柄のようです。
残念ながらウチには似たような布地がなかったので、コチラの薄い緑地に花柄の布地を使うことにしました。

3年くらい前にAラインワンピースを作った時の残りの布です。

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まずはトップス部分から。
前後の身ごろを肩で縫いわせて、袖ぐりを処理。
衿を付けたら、肩と前中心を縫い縮めてリボンのような形にします。

衿は少しギャザーを寄せておかないと、身ごろと長さが合いません・・・。
作製手順のところにはもちろん「縫い縮めるように」書かれていますが、ギャザー始まり・止まりや、どのくらい縮めるかなどは記載がないので身ごろと合わせながら自分で調節する必要があります。
大変でした。
単純に縫い付けにくい。
それに、(私の読解力のなさかもしれませんが)図解を見ただけではどうなっているのかがなかなか理解できず、「本当にこれで合っているのか??」と不安になりながらの縫い付けでした。
布地の種類や、付けた時の見た目によっては、衿をリボンのような形に形成するのに肩部分は縫い縮めなくても良いかも?
ちょっと衿の縫い付けに失敗してしまって、袖のあたりがツレたような見た目になってしまったので、衿の肩部分を縫い縮めると ”ツレ” が目立ってしまいます。
誤魔化すために、肩のところは縫い縮めないことにしました。
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前中心に、8mmのボタンを付けます。

ボタンは、先月の「パフ袖パフ袖マーメイドワンピース」の時にも使った、素材博覧会で、M’s decoさんというブースで購入したミニボタン。
今回のワンピースのために買ったのではないのですが、めっちゃ合っています。

買っておいてよかった♪
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これで、ワンピースのトップス部分が一旦完成しました。

毎回言っているけど・・・デカくない?

ハッシュタグジェニーのトップスと並べると、大きいのがよくわかりますね。
昔のジェニーの服はゆったりめのデザインが多い・・・というのは知っているものの、毎回見るたびに「大きくないか・・・?」と困惑する時間がやってきます。
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続いて、スカート部分。
長~い布の裾を処理。

プリーツを折っていきます。
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以前作ったプリーツスカートは一方向に畳むプリーツ(ワンウェイプリーツ)、今回のプリーツスカートは箱のような形に畳むプリーツ(ボックスプリーツ)になっています。
プリーツを畳むラインは型紙に書いてくれているので、型紙通りにすすめれば問題ない・・・のですが、作り方手順のイラストと型紙では記載されている幅が異なるので戸惑います。
手順のイラストでは17mm(1.7cm)/15mm(1.5cm)と書かれていて、型紙では1.8cm/1.6cmと書かれています。
おそらく、プリーツを隙間なくピッチリたたむのではなくて1mm程度の隙間をあけてたたむ?(イラストでは ひだ と ひだ の間に隙間がある)のではないかな???と予想します。
ただ、その辺のことは一切記載がないので想像でしかありません。
違っていたらごめんなさい。
たたんでいるそばからプリーツが浮いてきて扱いにくい場合は、ベルト側になる部分にほんの少し手芸用ボンドを付けるなどして、仮止めしながらたたむとやりやすいと思います。
この前手芸店で「仮止め用のステッィクタイプのり」なる商品を見かけたので、こういうものを使っても作業が楽になりそうですね。
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プリーツを畳めば、スカート部分も完成。

たたんでいるうちに少しずつ布がズレてしまったのか、両サイドの幅が完成予定よりも少し狭くなってしまいました。


まぁ、なんとかなるでしょ
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スカートとベルト布、スカート付きベルト布と少しギャザーを寄せたトップス部分の裾を縫い合わせて、後ろの処理をしたら・・・
完成です!

スカートも問題なく付けられました。
トップスが大きく、スカートが細くなった不思議なシルエットです。(完成の写真は机に置いて真上から撮影しています)
手順の記載では「うしろ中心のあきどまり~すそをぬいあわせます」となっていますが、型紙にはあきどまりが書いていないので、あきどまりは目分量・・・自分の裁量で適当に決めました。
うしろあきの衿の部分、布がたくさん重なるのでミシンパワーが試されます。
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ちなみにこのレシピ、一緒に「ヘアかざり」「ストッキング」「てぶくろ」の型紙が載っているのですが・・・

見本のジェニーがヘアかざりも手袋も付けてないのはどういうこと???
ストッキングは光の加減で判別できないものの、履いている・・・のか・・・???
現在お店で売られているリカちゃんでも、いくつかの商品では全部の服を着た状態で箱に入っているのではなくて、一部の服はリカちゃんが着ていない状態で一緒に箱に入っていることがあるけど、このワンピースも市販の状態だと箱に別でヘアかざりと手袋が入っていたのでしょうか。
謎です。
ちなみにヘアかざりは10cm×27cmのオーガンジー(透け感のある布)の四辺を三巻縫いしたら完成するので、あえて嫌な言い方をすると「ただのスケスケの細長い布」なのですが、「たたんであたまにむすびます」とだけ書かれていて、結んだ見本のようなものは写真もイラストもありません。
あなたの想像力で素敵にアレンジしてね!ってことなのでしょうか。

謎が多い!
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80年代のジェニーに着てもらいました。

やはり不思議なシルエット・・・。
リボンのようになっている衿、肩部分を縫い縮めていないためか、よりシルエットが大きく見えます。
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ちょっとよくないやり方ですが、完成してからパスしていた肩部分を無理矢理縫い縮めました。


肩のラインに丸みが出てシルエットが少しやわらかくなった気がします
気になっていた(肩部分を縫い縮めない原因になった)袖のツレも見えないので気になりません。
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それにしても・・・やっぱりウエスト位置が下すぎる気がします。
私の思うローウエストのウエスト位置は腰骨のあたりなのですが、このワンピースはもっと下にウエスト位置があるんですよね・・・。
ベルトが太くてインパクトがあるから、視線が下に行きがちというところもあるかも??

本の表紙の写真と並べてみても、ウエストの位置はほぼ同じなので作り間違っているということではないようです。

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お花の形のボタンはすごく素敵。
ゴールドがお洋服のいいアクセントになっています。
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ベルトを隠すようにスカートをたくし上げて、ウエスト位置を調整してみました。


こっちのシルエットの方が好みだな
少し変わったデザイン、80年代テイスト(?)のお洋服を作ってみたいなら、このワンピースはかなり面白いのではないかと思います。
型紙のアレンジが出来る人なら好みのウエスト位置に変更して作ったりしても良いのかもしれませんね。
今回のモデル着用の靴
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