こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。
ずっと気になっていた「ジェニー・タイムレスガール」P43掲載のトップスとスカートに挑戦してみました!
「ジェニー・タイムレスガール」はあくまでジェニーのファンブックであってレシピ本ではないのですが、2作品だけ新作のお洋服の型紙と作り方が載っています。
1つは表紙のジェニー着ているワンピースのセット。
2005年にナイスジェニー(当時あったジェニーのファンクラブと会報誌)の会員限定で買えたらしい『不思議の国のお姫様スタイル』をリデザインした、ワンピース・ミニハット・うさ耳フード・ブーツのレシピで、のせえみこさんのデザイン。
もう1つはジェニーのブランド(という設定)『スタジオストリート』のミニスカートコーデ。
コート・トップス・スカート・ベルト・ブーツのフルコーデのレシピで、吉川雅子さんのデザインです。
表紙のワンピースは挑戦された方も多かったみたいで、本の発売からしばらくの間はXでもよく作製報告を目にしました。
私も本の購入当初から、素敵だなぁ、作ってみたいなぁ・・・とは思っていたのですが、どれも素敵な分難しそうで(着せたい~!と思うデニムのコートは多分高難易度)手が出せずにいました・・・。
が、しげしげ眺めているとソーイングの詳細が記載されたページに「トップスとスカートは初心者向き★」の文字が・・・!
ニット地で難しそう、と思っていたトップスもソックスを切り開いて作るそうで、「ちょっとチャレンジしてみようかな?」と。
オールコーディネートを作製するのは厳しそうなので、初心者向きと銘打たれた、トップスとスカートに挑戦します!
.
トップス
ソックスで作るトップス。
履き古したソックスを使おうかと思ったけど、履き古しをジェニーに着せるのはちょっと抵抗がありまして。
そもそも普段あんまりソックスを履かないので手持ちもほとんどないため、100円均一ショップのSeriaさんで購入してきました。

わかりにくい写真になってしまいましたが、シルバーのラメの入った生地です。
このソックスを後ろ(かかとの方)で切り開きます。

なんか・・・抵抗あるなぁ

ソックスとして生まれてきたのに1度も履かれることなく切り開かれるソックス氏。
新品で何も悪いところがないのに切り開かれるソックス氏。
物を粗末に扱っているようでめちゃくちゃ抵抗感があります・・・こんなことなら変な柄でも変な色でも、履き古したソックスを使えばよかった・・・。
これから作製されるみなさまは、「履き古しをジェニーに着せる」「新品のソックスをソックスとして利用せずに布地として使う(使わず捨てる箇所あり)」のどちらにより抵抗感がないか相談してから作製されることをオススメします。
.
切ってしまったものはしょうがないので、もう片方も切り開いて次の工程へ行きたいのですが・・・。

ラメがとんでもなく飛び散る!
細かな掃除を要求されます。
P43でジェニーが着ているトップスも赤のラメ入りなので、このトップスもソックスで作っているならきっと過程でラメが飛びまくっていることと思います。
身ごろと衿が切れました。


今度は、めっちゃ丸まる!
トップスはノースリーブなので、この身ごろと衿が材料の全部です。
切ったソックスはほつれやすいので、ぬい代は多めにとった型紙となっています。(ほつれ止め液は使用しません)
身ごろ・衿ともにまっすぐ縫う(なみ縫い)箇所はほとんどなく、まつるところばかりなので、オール手縫いでもいけそう。
部長は手縫いしました。
.
身ごろ。

ぬい代を折ってまつったあたりから丸まらなくなりました。
これに衿をつければ、完成です!

初めてのソックスに苦戦しましたが、そこ以外はまつり縫いが出来るなら簡単。
確かに初心者向きと言えそうです。
・・・が、ソックスに慣れないうちは苦戦、難しいの方が勝つかも。
もちろん使用するソックスによって扱いやすさの違いはあるはずですが、ガッツリほつれてくるソックスやくるんくるんに丸まるソックスを相手にするのは、お人形手芸初心者には厳しいような気がします。
.
スカート
スカートの布地は、以前タイトスカートを作った時に使ったコーデュロイ生地を使うことにしました。

タイトスカートの時はダーツを入れた箇所の布地が厚くなってしまい、縫う時にミシンから不穏な音が鳴る事態になって大焦りでしたが、今回のスカートはダーツのないシンプルなデザインなので大丈夫でしょう。
本のジェニーは白で大きく文字がプリントされた黒のコットン生地を使用しています。(布地の詳細・・・メーカーなどは記載なし)
.

生地をカットしたところ。
前スカート1枚に後ろスカート2枚で構成されたシンプルなスカートです。
・

コチラの写真はハッシュタグジェニーが履いているスカートの裏面です。
今回作るスカートはこれと同じような感じで、前後ろのスカートを縫い合わせた後、ウエストと裾のぬい代を折って縫い、後ろスカートに面ファスナーをつけます。
開きどまりがなく、全開になっているところも同じです。
相違点はスカートに見返しをつける部分くらいです。
本ではナイロンシャーを使うように指示があります・・・が、部長の行ける範囲の手芸店ではナイロンシャーの扱いがありません。
チュールで代用しました。
必ずナイロンシャーでなければいけない! という訳ではないはずなので、ない場合はチュールや薄手の生地(綿ローンなど)で代用して良いと思います。
.
完成!


柄もないし、とてもシンプル
スカートも、特に難しい箇所はありませんでした。
縫う箇所もほぼ直線、カーブも緩いです。
トップスより作りやすいかも。
.
両方出来上がったので、ジェニーに着てもらいます。


予想してたよりいい!
背景は先日作ったお部屋です。
もう少し観葉植物とかインテリアとかを置いてお部屋っぽくしたいなぁ。
スカートは柄のない1色でシンプルな感じなのが、主張しすぎず合ってます。
.

ジェニーさん美人。
ウエストがかなり細いので、ソックス地がぴったり張りつくとすごいシルエットに。
ソックスに透け感があって、ガッツリ肩も出ていてセクシーな感じですね。
ちょっと気になるのが、背中側。

ここの部分が、ぬい代を多くとっていることもあってとても分厚くなります。

少しびっくりするくらいの分厚さ・・・
このトップスを着せているだけなら気になりませんが、コートなどのアウターを着せた時に不格好にならないか心配です。
後ろほどじゃないけど、肩に巻きついている衿もけっこう厚みがあるので、余計心配になっちゃう。
.
今まで使ったことのない「革」を使うため今回は作りませんでしたが、ベルトも作ったらカッコ良さが増しそう。
そのうち、難しそうなコートにも挑戦してみたいです!
今回のモデルのお人形
.
靴
本文で紹介しきれなかった素材・道具
コメント