【作ってみた】「リカちゃんが着るおとぎの国のお洋服」”オズの魔法使い”ドロシーの服、かなりお人形の服を作り慣れている人向けのお洋服です

22cmドール女の子(リカちゃん)

こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。

レシピ本を買ったはいいけど眺めるだけになっていた「リカちゃんが着るおとぎの国のお洋服」の、1番最初に載っているお洋服、P4・5の ”オズの魔法使い” ドロシーの服に挑戦してみました。

見てる分には「素敵~!」「可愛い~!!」なのですが、いざ作ろうと思うと表紙からしてめちゃくちゃ複雑&難しそうで「出来る気しない・・・」「憂鬱・・・」となるコチラの本😊
がんばって挑戦してみることにしました。

とは言え、イキナリどうみても難易度の高そうなものに挑戦する根性はなかったので、本を開いて最初に掲載されているお洋服=この本の入門編だろう、との判断で、1番最初に載っている ”オズの魔法使い” ドロシーの服を選びました。
(基本的に本の最初~2、3番目くらいにはその本の中でも作りやすいものが載っていますよね)
最初だろうが最後だろうが、どの服を選んでも素敵なのがすごいです。

材料はコチラ。

本に記載されているものと(多分)同じものを用意しました。

  • コットン/ギンガムチェック/水色(メイン布)
  • 綿ローン/無地/白(別布)
  • 0.7cm幅ブレード

ギンガムチェックは1つの四角が3mmくらい。
P4・5の見本のリカちゃんが着ているお洋服のギンガムチェックもそれくらいの大きさだと思います。
「コットン」としか書いていないので、プリント地なのか織りなのかは不明・・・私は織りのもの(先染めギンガムとかそんな名前だったような)にしました。

で、作っていくのですが・・・最初から躓く部長。
前身ごろの布と前脇の布のカーブが全然合わない!

えーと・・・要はパネルラインになっていまして。
この前作ったプリンセスラインのワンピースに少し似ていて、最初に ”” と ” ” みたいなカーブになっている2枚の布を縫い合わせるんですが、このカーブがまあ、合わない!

片方に切り込みを入れて広げてグニャグニャやっていたらなんとかなりました。
おそらく、何度かこの手のドール服を作ったことのある方なら「切り込みを入れればいいんでしょう」と思いつくのでしょうが、初心者には厳しいのでは。
型紙に切り込み線も書いていないし、「合わせにくい場合は切り込みを入れるとやりやすくなりますよ」みたいな記述もありません(別ページ ”基礎レッスン” にもなかった)

これは、「ある程度わかっている人向け」の本ですね。

逆にある程度わかっている人は「これは難しい」とわかるけど、初心者であればあるほど難しさの予想がつかない・わからないから手をつけて火傷してしまわないか心配になります。

ちなみにパーツが細かいので、縫い代が渋滞しやすいです。
縫ってから縫い代を少しカットした方が作りやすいかもしれません。
一応、別ページ ”基礎レッスン” には「肩の縫い代とかは角を落としておくといいよ」という内容の記載がありますが、服の作り方ページには記載がないのと、作製途中の様子のイラストは縫い代の角は落としていない状態になっているので注意。

上半分の原型完成。
ここまででめちゃくちゃ時間かかりました。

消えるチャコペンがまだ消えてない

とても大変だったけど、上部分だけでもとても可愛い。

身ごろ以上に袖が大変でした。
袖付けについては「身ごろ生地に切り込みを入れましょう」の記載があるんですよね・・・。

次にスカート。
スカートで問題だったのは・・・

ブレード

本には「0.7cmのブレード」と書いてあるんですけどね、見たことのない形状のブレードが載っていまして。
「ブレード」で検索しても、手芸店で「ブレード」のコーナーに行っても、本に載っているブレードが出てこないんです。
で、探して探して検索方法模索したりして探して探して、やっと見つけられました。

今回使うのは→

アンタ、ピコブレードって名前なのかい。

探し当ててみれば楽天市場で取り扱っているお店がありましたが、探し当てるまでが長かった!

ブレードさえ手に入ってしまえば、スカート自体は7枚をはいで作るので(前1枚・前脇2枚・後脇2枚・後ろ2枚)縫う箇所は多いものの、ほぼ直線縫いなので特に問題はありませんでした。

で、最大の難関だったのが、ヨーク
ヨークは洋服の胸や腰についている「切り替え布」のことで、昔は補強のために付けられていたものだそうです。
 ↓こんな感じの胸元の白い部分がヨーク

先に言ってしまうと、見本通りのヨークは出来ませんでした( ノД`)
ヨークにフリルをつけるのがどーーーーーしても、何回やっても出来ませんでした・・・。

ヨークって、楕円形っぽかったり四角っぽかったりするものが多いのですが、このワンピースのヨークは凸を上下ひっくり返したような形をしていまして。
その周囲にフリルをつけないといけないのです。
そのフリルもメイン布のギンガムチェックにピコブレードを付けて作るのですが・・・フリルも形が定まらないわ、ヨークの形状に沿わせられないわで、現在の部長のお人形手芸レベルではどーーーーーーーーしても出来ませんでした。

でも、フリルのついたヨークは付けたい。

約7mm幅のレーステープを1周させることにしました。

本当は、このレース部分がギンガムチェックで、さらに周りにピコブレードがついています。

(悔いの残る)完成~!

ヨーク周りのフリル以外は、ほぼ見本通り!

何回も投げ出しそうになったけど、いや、この可愛さ。
置いているだけの状態で可愛いので、着せたらさぞや可愛いことでしょう。

リカちゃんに着てもらいました。

可憐!
”オズの魔法使い” ということで、靴は銀色っぽいパンプスにしました。
本のP4・5では白ソックス+赤い靴で、これは映画の ”オズの魔法使い” かな。
(原作のドロシーは靴が銀で、1939年の世界的に大ヒットした映画のドロシーの靴は赤)

屋外の背景布がこれとハロウィンのしか持っていないので、季節が必然的に秋になってしまう・・・。
もう春なのになぁ。
しかもよく見たら左後方に建物みたいなの見えてますね。

ベルトとスカートのピコブレードもいい感じです。

色々なところにすごくギャザーを入れるので、本の記載通り、別布部分は綿ローンを使うのがおすすめ。
メイン布もなるべく薄い布を使ったほうが良いと思います。

出来上がりが本当に可愛くて可憐でキレイで素敵で美しいのですが、作製が本当に本当に本当に本当に大変で、部長にはめっっっっちゃくちゃ難しかったです。
他に載っている服も素敵なんだけど・・・手が出ないなぁ・・・。

今回のモデルのお人形

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