【作ってみた】友達の娘ちゃんのリクエストに応えて【推しの子】星野アイちゃんの衣装を1/6ドールサイズで作ってみた(前編)

22cmドール女の子(リカちゃん)

※今回のブログを書くにあたり、イラストを描いてくれた友達の娘ちゃん(と友達)にはイラスト等の掲載許可をいただいております

こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。

とんでもない依頼(?)が舞い込みまして、四苦八苦しながらなんとかやり切ったので顛末を書き残しておきたいと思います。
なんだか大げさな書き出しですが…今までで1番大変だったので…。

事の発端は久しぶりに友達のMisaちゃんの娘ちゃんがイラストを描いて、それをMisaちゃんがLINEで送ってくれたことでした。

Misaちゃん
Misaちゃん

「るぃちゃんにリカちゃんの服作ってもらいたい~」

とか言って描きだしたんだけど…

線画が送られてきました。
たくさんの注釈が書かれています。

ワンピースなのかな?
右上の「あかしろ」って何…?「赤白」ってこと…?どこの部分が赤白…?
絵で◇になっているのは☆なのか…星の飾りは首飾りではないのか…トップスについてる?
スカートが短くて、濃いピンクのブーツを履いているのはわかるけど…??


なんだか複雑そうな服だということはわかるのですが、うまく想像できません。
それに、いつもはイラストに色を塗ってくれるのに、なんで今回は塗ってなくて文字なんだろう?

Misaちゃん
Misaちゃん

何か全くわからないでしょ?

実は、コレみたい

Misaちゃん
Misaちゃん

【推しの子】でした

Misaちゃん
Misaちゃん

この子の服をリカちゃんに着せたいらしい

るぃちゃんも忙しいし、材料もいるし、無理よ、とは言ったんだけど

Misaちゃん
Misaちゃん

一応送ってって言うもので…

Misaちゃん
Misaちゃん

あと、この絵が面白すぎて見せたくて送っちゃった

確かに絵はちょっと面白い(娘ちゃんごめん)

そして確かにこんな複雑な服、私のスキルでは難しすぎる…。

るぃ部長
るぃ部長

でも…

「【推しの子】のアイちゃんの衣装作って」と言ってもいいのに、わざわざイラストを描いてくれたってことは、私が【推しの子】を知ってるか知らないかがわからなくて、なんとか絵でどんな服かを伝えようとしたんだろうなぁ…
イラストのどこにも【推しの子】とか「星野アイ」とか「アイちゃんの服」とか書いてないし
この矢印と注釈の数々…一生懸命、アイちゃんの衣装を知らない(かもしれない)私に服の特徴を伝えようとしてるんだろうなぁ…
色を塗ってないのも、下手に色を塗ってアイちゃんの衣装を知らない(かもしれない)私に本来の色と違う色で伝わって、間違って作られたら困るからなんだろうなぁ…
トップスのフリフリとスカートを同じピンクで、とか、ミント色の星を黄緑や濃い緑、とかで作ったらイメージ変わっちゃうもんね

るぃ部長
るぃ部長

作れる/作れないをハッキリ言えないけど…

チャレンジしてみます

こうして、無謀なチャレンジが始まったのでした。

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さて、チャレンジしてみると言ったものの何から手を付けたらよいのやら、です。
心得のある方やプロのドール服作家さんなら、型紙を自分で作ったり出来るのでしょうが、素人&お人形手芸レベル中くらいの私には型紙をおこすスキルがありません。


何より、パッと目に付くトップスの濃いピンクのフリフリ!

るぃ部長
るぃ部長

コレ、どーやったらいいの!?

うーん…うーん…

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ちなみに…この時点では私は【推しの子】をタイトルくらいしか知らず、「最近流行っているらしいアニメ」程度の認識だったのですが、服を見るついでに話の内容も軽く読んだところ…なかなかにヘビーなお話でびっくり。
小学校低学年の女のコが読むお話じゃないような…。
掲載紙も「ヤングジャンプ(青年誌)」だし、アニメも深夜にやっているんですね。
聞きそびれたけど、娘ちゃん、どこからこのアニメ(漫画)を…?

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どうやったらいいか思いつかないトップスの濃いピンクのフリフリは一旦ないものとして考えてみることにしました。

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トップスの濃いピンクのフリフリをないものと考えると、全体的な服の形は「ノースリーブ&タートルネックのトップス+3段フリルのスカート」もしくは「ノースリーブ&タートルネックのワンピース」
小学校低学年の女のコなら、上下別々の服でも脱ぎ着させるのには問題なさそうです。
何よりワンピースタイプにして作成を失敗してしまったらもうどうしようもないので、トップスとスカートは別に作ることにしようと思います。

るぃ部長
るぃ部長

トップスが難しくて完成出来なくても

スカートだけでも作ってあげれれば…

とは言え、ワンピース・スカートのレシピは数あれど、短めでティアードじゃなくて3段でフリフリのスカートのレシピなんて持っていません。
タートルネックも、「ネック部分はニット生地を伸ばしながら縫い付けます」みたいなレシピばかりで、黄色い部分をニット地で作らない限りは参考になるかどうか。

先行きが不安です。

私に型紙を作るスキルがない以上、持っているものでなんとかするしかありません。
レシピ本をあれやこれやと読み漁り、この2冊に掲載されている型紙をベースに作成することにしました。

ここにたどり着くまでも長かった

アイドルのステージ衣装なので華やかになるよう、生地はサテンを用意しました。

まずは私のスキルでもまだなんとかなりそうなスカートから作っていきます。
「わたしのドールブック リカちゃん No.4 手作りドレス」の型紙をベースにします。

P27「ピンクのドレス」
このスカートの広がり方はかなりアイちゃんの衣装に近い!
元は4段の豪華なロングドレスなのを、スカート部分のみ取り出し丈を短くして段数を変更すればそれっぽくなりそうです。

スカートの土台を薄いピンクのサテン生地にして、1番下の段、黄色のフリフリはオーガンジーのフリルレースを縫い付けます。

オーガンジーレースは100円ショップのSeria(セリア)さんで買いました。

2段目の薄いピンクのフリフリは、コチラ。

ギャザー寄せが苦手なので、横着してフリルリボンで代用。
この38mm幅のリボンは、私が行った店舗では『1反売りのみです』となっており、1反(5m)で買いました。(お店によっては切り売りしているところもあるみたいです)
こうして資材が増えていく…。
使い切れるんだろうか…。すごくいっぱいドレス作ればなんと…か…?

と、ここで、最初に付けたオーガンジーのフリルレースの付け方をミスしていることが発覚。

うっかりめくれた時の見た目が微妙

あまりキレイに見えないので、泣く泣く外して縫い直し。
行き当たりばったり、ダメ、ゼッタイ。

うっかりめくれても見た目キレイ

このまま1段目も…と思ったら、今度は1段目と2段目でフリルリボンの幅が合わない!
2段目の縫い目が丸見えになってしまう!
修正しようにも、修正の仕方がわからない!

ここまで縫ったのを外したり、最初からやり直すのは嫌だー!!

るぃ部長
るぃ部長

うえ~ん💦

結局、1段目は型紙通りにサテン生地を切って、苦手なギャザー寄せをすることにしました…。
横着して少しでも楽に作ろうと企んだら、エラいことになってしまいました。
行き当たりばったり、ダメ、ゼッタイ!

ここまで出来たら、ベルトをつけます。
元の型紙「ピンクのドレス」はワンピースタイプのドレスなので、ベルトは自分で捻り出さないといけません。
何かの余りの黒いリボンがあったので、それをウエスト部分に縫い付け、折って無理矢理ベルトにしました。

ここで、スカートの後ろを縫いとじてしまうとフリフリのボリュームが減ってしまう&脱ぎ着させにくいことがわかったため、あえてうしろは縫いとじないことに。
行き当たりばったり、ダメ!!ゼッタイ!!

ベルト部分に面ファスナーをつけたら、完成です!

行き当たりばったりの集大成

スカート出来た~!

スカートの広がり、ボリューム十分!
十分すぎてベルト部分が厚くなってて縫いにくかった!
いつのかわからないくらい古いマチ針、厚い部分を留めるのに力を入れてグイグイやったら、折れ曲がってしまいました🤣

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スカートが一応なんとかなったので、トップスにかかります。
ベースにする型紙は「リカちゃん 着せかえソーイングBOOK3」

P7「スタンドカラーブラウス」
厳密に言うとこのレシピはタートルネックではなくスタンドカラーなのですが、見た目的には問題ないから…ヨシ!
手持ちのレシピの中で唯一(多分)伸縮性のない生地を使ったスタンドカラーのレシピでした。

他の手持ちのレシピ本のタートルネックになっているトップスは、どれもニット地など伸縮性のある生地を使っていて、衿の部分は「伸ばしながら縫い付けます」となっていたんです。
サテン生地は伸びないので、「伸ばしながら縫う」ことが前提のレシピだと私はどう工夫してよいのかわからず、最初から伸びない生地を使用することが前提になっているレシピを必死で探しました。
元のブラウスは袖付きなので、袖を付けずに作ってノースリーブにすれば、服の形としては大丈夫なはず。

アイちゃんの衣装をよく見ると、衿~胸元は黄色なのに、おなかのあたりは薄いピンクになっています。

るぃ部長
るぃ部長

どうなっとるんやコレ…

黄色とピンクに色の分かれた都合の良いサテン生地は持っていないので、単純に黄色のサテンと薄いピンクのサテンでそれぞれ2枚ずつパーツを切って、半分のところで縫い合わせて色を変えました。

ほつれ止めを塗っているからか縫い代がビシッ!と起き上がってきてしまったので、念のためで片側にステッチを入れています。
濃いピンクのフリフリで隠れてしまう部分なので、縫い代が起き上がってこなければ、ステッチ入れなくてもよいかも。

本当はもう少し上で色を切り替えたほうがバランスもいいしキレイだと思うのですが、それだと袖口のカーブの途中か脇のすぐ下で切り替えることになってしまうので、処理が難しそうで諦めました…。

肩を縫い合わせて袖口を仕上げ、衿をつけた状態。
スタンドカラー、なんとかなってる!

次はいよいよ最大の難関「濃いピンクのフリフリ」の領域へ足を踏み込みます…!

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長くなってしまったので、続きは「後編」に分けます!

本文中で紹介しきれなかった材料・素材

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参考資料

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