こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。
たくさん種類のある、お人形手芸に関する本。
どんなレシピが載ってるの? 作りやすさは??
今回紹介するのは「かぎ針で編む リカちゃんのカジュアルワードローブ」
基本的な内容と、実際に読んだ(使ってみた)感想をお伝えします。
かぎ針で編む リカちゃんのカジュアルワードローブ
基本データ
発売日 | 2021年12月25日 |
著者 | - |
出版社 | 日本ヴォーグ社 |
ページ数 | 64P |
ISBN | 978-4529070997 |
著者名はありませんが、作品にデザインに池上舞さん、遠藤ひろみさん、岡まり子さん、河合真弓さん、松本かおるさんの名前がクレジットされています。
特徴
日本ヴォーグ社の「applemints(アップルミンツ)」シリーズの1冊。
かぎ針で編むリカちゃん人形の着せ替えレシピ本の第5弾で、カジュアルな普段着ばかりを集めたレシピ(作品)集です。
タイトルにある通り、全編「かぎ針編み」のニットレシピになっています。
ワンピース・トップス・ボトムスはもちろん、バッグなどの小物、ニットの定番のマフラー、ルームウェアなど、色々なお洋服がかぎ針編みだけで作れる1冊になっています。
残念ながら、ボトムスはスカートのみの掲載なので、パンツのレシピはありません(ルームウェアにショートパンツが1着あり)
お洋服は前か後ろが全開になっているか、一部が開きになっていて、かぎホックやスナップボタンで留めるものがほとんどなので、リカちゃんに着せるのもスムーズです。
使用糸はレース糸と細めの毛糸で、使用するかぎ針は2/0号~5/0号、レース針0号~2号です。
お人形用なので細い号数ばかりですね。
かぎ針はメインが3/0号・4/0号で縁編みなどに2/0号を使用するものが多い印象です。
レース針を使用するお洋服は2点ほどの掲載なので、レシピ通りに作成しようとするとレース針(糸)はお洋服の作成にはあまり活躍できないかもしれません。
作品の紹介ページ、使用糸、難しかったりテクニックのいる箇所をピックアップしたポイントレッスンまでがカラーページ、以降の編み図~巻末のかぎ針編みの基礎のページは黒(グレー)と赤の2色刷りになっています。
1つの作品の最初から完成までを追った、いわゆる「作り方」のページはありませんが、この本のポイントレッスンでは、前段までと今回編む段でかなりハッキリと糸の色を変えてくれているので見やすく、わかりやすくなっています。
どのレシピ本もポイントを解説する際の写真には、色を変えた糸を使った写真を掲載されていることがほとんどですが、かなりわかりやすい部類だと思います。
また、掲載の全ての作品の編み図が掲載されています。
鎖編みと細編みのみで仕上げられるレシピもいくつかはありますが、全体的に初心者向けと言うよりは、(人間用人形用問わず)すでにかぎ針編みでいくつも作品を仕上げたことのある人向けのようです。
- 毛糸使用作品が多め
- メインで使用するかぎ針は3/0号~4/0号
- ポイント解説ページが見やすい
- 初心者向けではない
レシピの数と種類
作品番号は42番までとなっています。
お洋服の掲載は約18点。
バッグなどの小物類の掲載が半数以上を占めています。(お洋服:小物=3:4くらいでしょうか)
カテゴリ | アイテム |
---|---|
ワンピース | ワンピース オーバースカート(フレアー) オーバースカート(タイト) ロングコート |
トップス | レースプルオーバー レースキャミソール アラン模様風セーター 編み込みセーター ビッグセーター カーディガン フード付きパーカー(ルームウェア) |
ボトムス | プリーツスカート Aラインスカート タイトスカート パンツ(ルームウェア) |
その他小物 | リボンヘアゴム リボンカチューシャ ベレー帽 耳あてつきニット帽 ニット帽 麦わら帽子 バケットハット 丸形バッグ 半円型バッグ 巾着バッグ マルシェバッグ クラッチバッグ ショルダーバッグ ポシェット ボーダーマフラー ケーブル柄マフラー ティペット ミトン ルームシューズ |
記載のレシピを使って作品を作る際の注意点
掲載されている編み図を使用して作った作品の商用利用(バザーなども含んだ販売行為)は禁止されていますのでご注意ください。
この本に掲載された作品の、ご家庭で楽しむ以外の商用目的の複製を禁じます。
いかなる場合も店頭やネットショップ、バザーなどで販売することを禁じます。
この本の複製、転載(電子化を含む)および部分的にコピー、スキャンすることを禁じます。
かぎ針で編む リカちゃんのカジュアルワードローブ より引用
部長の感想
裏表紙の赤い編み込みセーターを着たリカちゃんが可愛くて手に取り、中のアラン模様風セーターを見て「いいな~!」と購入しました。
見ているだけでも楽しいものの、やっぱり作って楽しみたいですよね。
ところが、実際のに作る部長の編み物(かぎ針)レベルは「一時期私にあみぐるみブームがやって来ていたので、あみぐるみを作るのに必要な鎖編み・細編みと、減らし目・増やし目はできます。」程度で…。
良かった点
掲載のお洋服はどれもオシャレで、小物も可愛くバリエーションが豊富です。
カジュアルワードローブの名に偽りなしで、着せ替えの服のバリエーションに加えて違和感のないお洋服ばかりです。
「本当は布で作ったほうが見栄えがよいけど、ニット本なので無理矢理ニットで作りました」…のような服は0と言ってよいでしょう。
地味なところですが、編み図のページが2色刷りなのも見やすくて嬉しいです。
カーディガンやセーター3種は、袖口などの縁編みだけ小さな号数のかぎ針で編む本格仕様で、小さい子どものお人形遊びだけでなく、”大人のリカ活”にもOKなレシピ集だと思いました。
ちょっと微妙な点
初心者もOKな本にはよく記載のある「道具の説明(紹介)」「針の持ち方や編み方の写真ページ」がない点からもわかる通り、完全に初心者に向けた本ではありません。
鎖編みと細編みで作れるお洋服の掲載もあるものの、あみぐるみと違ってぐるぐる渦巻き状に編んでいく訳ではないので、最低限、編み図が読めて、「立ち上がりの1目」やら「往復編み」やらがわかっていないと、そもそも土俵に上がれないですね。
初心者ないし初心者とは言えないが初心者に近いレベルの(私のような)方なら、この本の他に「かぎ針編みの編み方」みたいな本がサブで1冊あったほうがよいと思います。
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