こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。
友達の娘ちゃんたちがリカちゃんの服を4着デザインしてくれました。
デザイン画(イラスト)の公開はNGとのことなので、お洋服のイメージは文章でのお伝えになりますが、4着の内訳は以前の記事をご参照ください。
前回、下の娘ちゃんデザインの「私服(しましましふく)」を作り、4着中3着が完成。
とうとう最後の1着、下の娘ちゃんデザインの「ピアノドレス」を作って行きたいと思います。
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ピアノドレスの特徴は以下の通り。
- 紫色のロングドレスで長袖
- 袖部分に「音符のビーズ」
- トップス部分の中央に紫色のリボン、リボンの上側に葉っぱのビーズ
- トップス部分の中央の紫色のリボンとウエストの間に紫色で丸がいくつか描いてある
- ウエストは「白い真珠」がぐるっと1周
- スカート部分は、上から「音符」「しましまのかざり」「ピアノのマーク」
- 「ピアノのマーク」の上下には「紫色のレースを重ねる」
装飾たっぷりの豪華なドレスです。
問題はトップスの袖部分の「音符のビーズ」と、スカートについている「音符」。
上の娘ちゃんデザインの音楽ドレスのところでも書きましたが、音符の形をしたビーズというものが、売っていないんですよね・・・。(2025年8月・9月時点での私の検索による話です)
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ドレスは、「商用OK! 22cmドールサイズの着せかえ服」P26掲載の「キャンディスリーブドレス」の型紙を、スカートだけ少しアレンジして使用します。
布地はピアノドレスの時と同じ紫のサテン生地です。

トップス部分はアレンジせず、本の通りに作ります。
布地を裁断して、

身ごろにダーツを入れ、ゴムでギャザーを寄せた袖を付けたら土台が完成。

長袖になっているドレスの型紙になかなかお目にかかれない中、七分袖くらいのドレスの型紙があるのはありがたいですね。
各種の装飾は後ほどつけるので、一旦はここで置いておきます。
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次にスカート部分。
「キャンディスリーブドレス」のスカートは足元が全く見えないほど長く、ウエストのギャザーもたっっっぷりあります。
P26の写真のような装飾のないシンプルなドレスならとても美しいのですが、今回のようにスカートにたくさんの装飾がある場合、あまりにもスカートにボリュームがあると(個人の好みや装飾の種類にもよりますが)装飾がキレイに見えません。
なので、スカート部分に関しては丈と横を少し詰めて作ることにしました。
土台となるスカート部分。

ここに装飾をしていきます。
装飾は ”上から「音符」「しましまのかざり」「ピアノのマーク」” 、さらに ”「ピアノのマーク」の上下には「紫色のレースを重ねる」” となっています。
装飾は下からつけていきます。
まずは裾に紫色のレースをつけます。
デザイン画で、レースを表していると思われるところに点々が描かれていたので、ドットのあるレースを探しました。

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次に「ピアノのマーク」。
これはピアノの鍵盤が描いてあるので、鍵盤柄か鍵盤模様という意味だと思います。
ちょうど良さそうなリボンを見つけたので、それを使うことにしました。

しっかりしたリボンでギャザーを寄せるのは難しそうだったため、ひだ状に折って縫い付けました。

その上からさらに紫色のレースを重ねます。

この時点でけっこう豪華です。
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次が「しましまのかざり」
これがちょっとよくわからなくて、デザイン画では上下が紫、真ん中がピンクになった3本の横線が描かれているんです。
これ、何だろう? どういうもの??? と悩んでいたら、横からデザイン画を見たFumi部員から鶴の一声がありました。

前のプリキュアのやつじゃないですか?

!!
去年、娘ちゃんたちからのリクエストで作った「わんだふるぷりきゅあ!」の服。
その中のキュアフレンディのお洋服に、紫とピンクのツートンカラーのしましまの部分がありました!
そして確か、下の娘ちゃんが「わんだふるぷりきゅあ!」の中で1番好きなプリキュアはキュアフレンディだったはず・・・!


コレだわ!
このキュアフレンディのスカートのすそ部分のしましま・・・コレをイメージしたのでは?
さっそく、濃い紫のサテン生地とピンクのサテンリボンを用意。

しましまに見えるように縫って、裾側にレースをつけます。

ギャザーを寄せてスカートに付けます。

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トップス部分側の見栄えが悪いので上からピンクのリボンを縫い付けて目隠しをしたら、トップス部分とスカート部分を縫い合わせます。
これで、ドレスの土台(?)が完成しました。

鍵盤の白&黒がいいアクセントになっています。

これだけでもじゅうぶん豪華
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装飾に使うものはコチラ。

- 十六分音符の形のホログラム(ピンク・オーロラ)
- リボンパーツ
- 葉っぱの形のビーズ
- 貼り付けタイプのスワロフスキーラインストーン
- パールビーズ
- シリコンモールド
- UVレジン(ピンク・ゴールド)

すごくたくさん
ドレスの装飾のおさらいです。
- 袖部分に「音符のビーズ」
- トップス部分の中央に紫色のリボン、リボンの上側に葉っぱのビーズ
- トップス部分の中央の紫色のリボンとウエストの間に紫色で丸がいくつか描いてある
- ウエストは「白い真珠」がぐるっと1周
- スカート部分は、上から「音符」
トップス部分の中央の紫色のリボン、リボン上側の葉っぱのビーズ、ウエストの白い真珠は用意したものをそのまま縫い付けるだけでOK。
トップスにいくつか描いてある紫色の丸は、貼り付けタイプのスワロフスキーラインストーンをボンドで付けました。
スカート部分の音符は、上の娘ちゃんデザイン「音楽ドレス」の時と同じく、シリコンモールド+UVレジンで作った音符にピンバイスで穴を開けて縫い付け。

ここまではまぁまぁ順調
そして最後の難関が「袖部分の音符のビーズ」
上の娘ちゃんデザインの音楽ドレスの時にも書きましたが・・・ないんです、音符の形をしたビーズ。
八分音符(♪)だろうが八分音符が2つくっついたの(♫)だろうが、ト音記号だろうが、とにかく音符の形をしたビーズが売っていない!
私の探し方が悪いのかもしれないけど、音符の形をしたチャームも、金属製のものしか出てこないんです。(2025年8月時点の話です)
ウエスト付近の装飾なら、シリコンモールド+UVレジンで作った音符でなんとかなりそうなものの、UVレジン製の自作ビーズだと大きくて重いので、袖の装飾には不向きな感じなんですよね・・・。
そこで、見つけたのがコチラ。
十六分音符の形をした、ネイルやレジンアクセサリーの封入用に使うホログラムのパーツです。
このホログラムに目打ちで穴を開けて1つ1つ縫い付けるという、気の遠くなる作業で対応します。
なんせパーツが小さいので、そもそも穴を開けるのが大変。
ちょっとズレると破れたみたいになってしまって縫い付けられません。

とてもたいへん
その作業を終え・・・
完成!!
とんでもない(?)労力の末、「ピアノドレス」が完成しました。

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さぁ、着てくれリカちゃん!!

娘ちゃんのデザイン画ではリカちゃんがツインテールになっていたので、知り合いからツインテールの子を撮影用に借りました。

超☆豪☆華☆
装飾たっぷり、とってもゴー☆ジャスなドレスです!

労力の結晶のトップス部分の装飾。
音符が飛び交っていますね。
デザイン画を見た時は「なんで葉っぱ???」と思いましたが、こうやって見ると全体が薄い紫の中で、葉っぱの緑色がいいアクセントになっています。
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ウエスト下の音符は、変化を持たせようとゴールドラメとピンクの2色にしてみました。
前に3つ、後ろに2つ、色んな音符がぐるっと付いています。
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トップス部分に負けていない豪華さのスカート。
ここも、鍵盤柄の黒が全体の印象を引き締めているような気がします。
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今回も私のスキルではかなり難関が立ちはだかるお洋服たちでしたが、なんとか全4着作りきることができました。
お洋服たちはもちろん、娘ちゃん達にプレゼント。
たくさん遊んでくれたらいいなと思います。

全4回のお付き合い、ありがとうございました♪
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今回のモデルのお人形
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本文で紹介しきれなかった材料・素材
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参考資料
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