【レシピ本レビュー】手作り服で「リカ活」を楽しむ フォトジェニックリカ 今着たい服

市販のレシピ

こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。

たくさん種類のある、お人形手芸に関する本。
どんなレシピが載ってるの? 作りやすさは??

今回紹介するのは「手作り服で「リカ活」を楽しむ フォトジェニックリカ 今着たい服」
基本的な内容と、実際に読んだ(使ってみた)感想をお伝えします。

手作り服で「リカ活」を楽しむ フォトジェニックリカ 今着たい服

基本データ

発売日2024年9月24日
著者
出版社日本ヴォーグ社
ページ数112P
ISBN978-4834785586
手作り服で「リカ活」を楽しむ フォトジェニックリカ 今着たい服

著者名はありませんが、作品デザイン・制作に太田秀美さん、加藤容子さん、金丸かほりさん、酒井三菜子さん、寺杣ちあきさん、西村明子さん、reicoさん、キムラマミ(mameco)さん、柏谷真紀(nikomaki*)さんのお名前がクレジットされています。

特徴

2024年9月21日に発売されたリカちゃん人形の新シリーズ、可動ボディでどんなポージングも自由自在に楽しめる「フォトジェニックリカ」のためのお洋服レシピ本。

表紙にも書いてある通り、リアルクローズのお洋服のレシピが掲載されています。
バッグや帽子の他、2023年頃~2024年の本の発売時期に流行のファッション・チュールフリルカラーなどの小物のレシピも充実。

各種レシピや作製のためのポイント解説、道具の紹介といったレシピ本には欠かせないコンテンツの他に、リカちゃんをキレイに撮影する方法、ポージングのコツといった、大人の「リカ活」のヒントをまとめたページも嬉しいです。

また、一部の作品については、使用している布地のメーカー・品名(品番)が記載されているので、見本と同じものを作りたい時や、リカちゃんサイズの小さな柄の布地探しに困った時にとても便利です。
全て手縫いで仕上げる「フェルトベレー」、がっつりミシンを使うのではなく縫う箇所を極力減らし布用強力ボンドを駆使して作製する「シンプルワンピース」や、市販のソックスを使って断ち切りで作る「セットアップ」など、初心者さんでも作りやすいレシピの掲載もあります。

レシピは実物大の型紙つき。
作品の紹介ページから作り方の一部がカラーページ、以降は最後まで型紙のページが続き、型紙のページは1色刷りです。

  • フォトジェニックリカのためのレシピ
  • 掲載のお洋服はリアルクローズ系
  • 実物大の型紙が収録

レシピの数と種類

表紙には「86アイテム」との記載がありますが、同じ型紙で布地(色)を変えて作ったもの等もそれぞれ1つの作品としてカウントされているので、種類で言うと86よりは少なくなります。

カテゴリアイテム
ワンピースシンプルワンピース
ハイネックワンピース
ギャザーワンピース
フリルタイトドレス
カシュクールドレス
キャミロングドレス
ティアードロングドレス
フリルギャザーロングドレス
トップスルーズ半袖Tシャツ
ルーズ長袖シャツ
シアー半袖シャツ
シアー長袖シャツ
ノースリーブカットソー
ボトルネックカットソー
バルーンスリーブブラウス
ボリュームスリーブブラウス
リブニットビスチェ
エンボスキャミチュニック
セットアップ(上)
ショートボレロ
シアーボレロ
ノーカラーダブルジャケット
ボトムスリブニットスカート
チュールスカート
ナローススカート
プリーツスカート
ギャザースカート
ストレートパンツ
タックショートパンツ
サロペットパンツ
レギンスパンツ
カーブパンツ
セットアップ(下)
服以外の小物ソックス
チュールフリルカラー
チューリップハット
バケットハット
フェルトベレー
レザーパスケース
フリルスマホショルダー
バッグハーフムーンバッグ
エンボスハンドバッグ
ペーパーファブリックトート
ビニールトート
メタルクラッチ
巾着バッグ

ほとんどの作品で「すべての布端にほつれ止め液を塗ってから縫い始めます」との記載があるので、レシピ通りに作ろうと思ったらほつれ止め液は必須です。

また、掲載されているいくつかのワンピース・トップスでは見返しにチュールを使うよう指示があります。

記載のレシピを使って作品を作る際の注意点

掲載されている型紙を使用して作った作品を営利目的で販売することは禁止されていますのでご注意ください。

本誌記載の写真・イラスト・カット・記事・キット等の転載・複写(コピー・スキャン他)インターネットでの使用を禁じます。

また、個人的に楽しむ場合を除き、記事の複製や作品を営利目的で販売することは著作権法で禁じられています。

手作り服で「リカ活」を楽しむ フォトジェニックリカ 今着たい服 より引用

部長の感想

発売前、「フォトジェニックリカ」は通常のリカちゃんよりも細身という噂を耳にして、家にある通常のリカちゃん用の服がブカブカだったらどうしよう・・・と思っていたところに、Xでコチラの本の発売を知り迷わず予約。
実際に手にした「フォトジェニックリカ」は確かに少し細身には感じましたが、すでに持っている通常のリカちゃん用の服を着せてもそこまでの違和感はありませんでした。

とは言え、「フォトジェニックリカ」専用に作られたレシピ本。
レシピだけに留まらず、撮影についてやポージングのコツなんかも載っていて、ファンブックとしても楽しい1冊だと思います。

良かった点

「リカちゃん着せかえソーイングBOOK」シリーズ、「手作りしたいリカちゃんの着せかえ服」「今すぐ作りたいリカちゃんの着せかえ服」で作品を製作・提供されていた方々が今回も作品を製作・提供されており、お洋服のクオリティは間違いありません。

直線と緩いカーブを縫うデザインのナロースカート、市販のソックスを使った切りっぱなしでOKのセットアップ等、初心者さんにも優しい作品が収録されています。

チュールフリルカラーやフリルスマホショルダーといった、今(2024年10月現在)の流行を押さえているのも面白い。
何年後かに読み返すと「こんなのあったな~」とか「なんだこりゃ?」とか思ってしまうかもしれませんが(笑)無難なところだけに留まらないレシピが楽しいです。

また、一部の作品には作るのに使用された布地の情報の掲載があるので、布地が可愛くて気に行った時、同じものを作りたい時なんかには、探しやすくて嬉しいです。

ちょっと微妙な点

「リカちゃん着せかえソーイングBOOK」シリーズ、「手作りしたいリカちゃんの着せかえ服」「今すぐ作りたいリカちゃんの着せかえ服」と、もはや恒例のようになっていますが、掲載アイテム数と実際のレシピ数には差があります。
表紙には86アイテムと書いてありますが、掲載作品の総数が86アイテムなのであって、アイテムの種類自体は86もありません。

これまでの上記の本ではおなじみの3色あるバッグ(型紙は1つ)が1色ごとに1アイテム、計3アイテムとカウントされていることはもちろん、今回の本では使用生地は違うものの型紙自体は全く同じで、シンプルワンピースが6アイテム、ナロースカートが4アイテム、ルーズ半袖Tシャツが3アイテムでカウントとされており、型紙自体は全く同じで色(生地)を変えて2アイテムとカウントしているものはもっと多く・・・おそらくこれまでで1番表紙記載のアイテム数と実際の数の差があると思います。
確かに違う布地を使っているので写真で見ると印象も違って楽しいのですが、6アイテムカウントはさすがにちょっとガッカリ。
バッグくらいなら・・・とか、少しだけなら・・・とか、思うところもあるものの、さすがに多すぎます。

レシピとは関係ないところですが、載っているリカちゃんのポーズがわりと大人しい感じなのも個人的には少し残念でした。
「日常のひとコマ」と考えると全く違和感はないものの、せっかくの可動ボディを生かしたポーズの写真がないので(足を大きく曲げたり、ジャンプしていたり・・・足を曲げて座っているポーズも表紙ともう1つだけ)もう少しダイナミックなポージングをしたリカちゃんの写真も見たかったです。
あまり大きな動きをさせてしまうとお洋服がキレイに見えない、といった事情があるのかもしれませんが・・・

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