【作ってみた】クロバーさんの手作りレシピ「22cmドールサイズのカウチンジャケット」を作ってみた

22cmドール女の子(リカちゃん)

こんにちわ、お人形手芸部 部長の三島るぃです。

先月作った「丸ヨークの編み込みセーター」が我ながら良い出来で( ´艸`)着せたリカちゃんを眺めてはニコニコ(ニヤニヤ?)しております。
大変だけど、編み物楽しい~♪

初心者のわりには編み込み模様もキレイに出来たので、他にも何か作ってみたいな…と思っていたところ、Xでポストが流れてきました。

22cmドールサイズ=1/6ドールサイズ=リカちゃんサイズ!
その22cmドールサイズのニットレシピを、なんと無料で公開してくださっているというもの!

るぃ部長
るぃ部長

なんてありがたい!

デザインはニットテクニカルデザイナーの笠間綾さん。
先日お世話になった「リカちゃんのおしゃれニット」にもいくつも作品を提供されています。

カーディガンは単色、カウチンジャケットは編み込み模様。
丸ヨークセーターで編み込み模様が上手くいった部長、調子に乗ってこちらのカウチンジャケットに挑戦してみることにしました。

が…

軽い気持ちで手を出したら、大変な思いをする羽目になってしまいました…。

さて、いつもならこのまま作製の過程を書いていくところですが、今回はその前に、この作品を作るにあたっての部長の感想を声を大にして記しておきます。
声を大にして言いたいので文字も大きめです。
 ※あくまで個人の感想です

  • 素人(ニット初心者)が安易に手を出してはいけない
  • 地獄の糸始末

いや、コレ本当に、何個かリカちゃん用のニットを編んでみて、「私もけっこう作れるんじゃない?」くらいに思っているレベルの人(=私)が手を出したら大火傷しますよ。(しましたよ。)
初心者・初心者に毛が生えた人は、図や動画を見ればしっかり飲み込める理解力の高い方や、身近にニットを教えてもらえる人がいるような整った環境にいる方でない限り、オススメできません。
 ※あくまで個人の感想です

糸は中細毛糸が指定されています。
丸ヨークの編み込みセーターで使った余りのDARUMA(横田株式会社)「iroiro」を使うことにしました。
カラーは白地の部分を 色番02(マッシュルーム)、編み込み模様がお花のようなので、見本でオレンジ色で編まれている箇所は 色番44(ベリー)を使います。

身ごろと袖、どちらから編み始めてもOK

まずは袖を編んでいきます。
レシピでは輪針(「匠」輪針-S 80cm)の0号が指定されていますが、頂き物の0号棒針の4本セットを使用しました。

クロバーさん、指定針じゃないけど、4本針もクロバーさん製なので許してください。

一般的に輪針は「作りたい編み地の周よりも短いコードのものを選ぶ」とされているのですが、リカちゃんサイズの服の袖の周より小さい輪針なんて売っていません。
なので、輪針を使用する場合は「マジックループ」という ”長い輪針の途中だけ使って小さな輪編みをする” 技法を使って編むそうです。
一般的な輪針を使った編み方では編みにくい・・・どころか、そもそも編めないと思います。

袖が編みあがりました。
肩の部分と袖口で色替えがあるので、糸がたくさん出ています。

私はいつも糸端を長めに残すので少し無駄が多い気がします。
実際はこんなに残さなくてもいいと思います。

見えている濃いピンクのものはステッチマーカーです。(意図せずクロバーさんの「ステッチマーカー<M>)
人間用のセーターを編む時なんかは、安全ピンのオバケみたいなもの…あれ名前なんて言うんだろう…を使っているのですが、2目や4目だけ休ませるならステッチマーカーでじゅうぶんかと。
レシピでも ステッチマーカー<L> を使っているようです。

身ごろの編み込み模様の途中です。

編み図を見ながらゆっくりやれば、ここは大丈夫。
お花のような模様もキレイに出ています。

裏もわりとキレイに糸が渡っています。

編みあがりました。

丸まってしまって、何が何だかわかりません。
そして大量に見える、色替えの糸の端。

そう、編み図を見ていただければわかりますが、このジャケット、別に編む袖はラグランになっていて、あとで身ごろとはぎ合わせるのです。
身ごろは前後部分を1枚で編むものの、袖は別にあるので ”山” みたいな形に編むんですよね。
結果、糸替え+途中から糸を付ける箇所+編み終わり で大量の糸端が出現することになるのです。

で、当たり前ですが全部糸始末が必要です。袖も。
まさに地獄の糸始末。
糸始末も楽しい♪ って方でないと、なかなかにしんどいところだと思います。

糸始末は都度やっても、最後にまとめてやっても、どちらでもOK

・・・ここまでは、少し難しいところがありつつも楽しく編めていました。
本当の地獄はここからです。

袖と身ごろが編めたら、合体させます。
ヒトコトで書いてしまっていますが、この合体が大変でした。

袖と身ごろをとじるのに、「目と目のはぎ」「目と段のはぎ」「半目内側すくいとじ」と3つのとじ方を要求されます。
私のレベルではこれが大変!
初めて挑戦するとじ方はとじた編地を見ても正解かどうかがわからない、目も編地も小さい、目を落とすと拾える自信がない・・・

結局、「本当にこれで合っているのか」がわからないまま、無理やりくっつけたみたいになってしまいました。

なんとか(無理やり)くっつけたら、衿を編みます。

衿も一筋縄ではいきません。
まず後ろの衿を扇形に編んで、扇の左右それぞれから目を拾って左衿・右衿を編み、これまたそれぞれ「半目内側すくいとじ」「メリヤスはぎ」を駆使してとじます。

とじます、とヒトコトで書いてしまっていますが、これもまた大変。
写真を撮る余裕もありません。

最後の仕上げに100円均一のSeriaさんで購入した4mmのボタンをつけます。

そして

とうとう

出来ました~!

長く、苦しい道のりでした。

友達の娘ちゃんデザインのお洋服とか、リクエストで作ったアニメの服も大変だったけど、それとは違う次元の大変さがありました。
ちゃんとした型紙(編み図)があるのに、自分の技量が追い付いていない大変さです。

さぁ、着てくれたまえリカちゃん!

カッコイイ~!

昭和レトロな感じのお花の編み込みがいい感じです!

せっかくのお花が見えなくなってしまうので、ボブカットのコか、ロングヘアのコは髪を 三つ編み や 2つくくり にしたほうが映えると思います。

デニムパンツとかを合わせてもカッコよさそう。

けっこうピッタリしているので前は開けて着せるのが正解かも。

中のトップスも、袖のないキャミソールみたいなもののほうがキレイに着れそうです。
今回はいつのどのリカちゃんのかわからないキャミソールを着せてみましたが、リボンが邪魔しちゃってますね・・・リアルクローズよりのキャミソール作らなきゃ…。
リボンがなければ前を閉められそう…それでもキツキツかなぁ。
袖のあるトップスだと、袖が通らない or 肩回りがもたついてキレイに見えないと思うので、やっぱり中はキャミソールやベアトップなどがよいと思います。

最後に。

出来上がりを見てから、ずっとあった違和感、理由が判明。

見本のジャケットには花芯があるけど、編み図には、花芯がない!

クロバーさ~ん、編み図通り(?)に作ったら、見本通りに出来上がらないよ~!(*_*)

今回のモデルのお人形

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